CAREER MODEL

キャリアモデル

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CAREER STORY 01

年金事務所長

日田年金事務所
所長

友田 時子Tomoda Tokiko

1987年入庁

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支えてくれる人たちとの出会いが、
私のキャリアをひらいてくれました。

社会貢献につながることや一生続けていける職業に就きたいと公務員を志す。女性の公務員採用が難しかった時代において社会保険庁が真っ先に声をかけてくれるなど「働く道をひらいてくれた」という感謝の思いから入庁。現在は日田年金事務所長として地域に根差した活動に従事。休日は実母と一緒に農作業を行うなど充実した日々を過ごしている。

1987年4月〜1991年9月

  • 社会保険業務センター 総務班 文書係、企画調整課 企画第1係

東京に上京してキャリアがスタート
活気に満ちあふれた職場で若手時代を過ごす

入庁後に配属されたのは東京・杉並区にある社会保険業務センターです。ここでは、全国から届けられる給付に関する届書などの仕分け業務や郵便窓口、発送業務などに従事し、当時はまだパソコンやワープロが普及していないため文書係として清書する業務も行っていました。その後、企画調整課に配属となり企画部門の法令などに係る部署の補佐などを担当しました。当時の社会保険業務センターは毎年全国から約50人規模の職員が配属されるなど、同期が多い職場でとても活気がありました。

1991年10月〜2006年4月

  • 社会保険業務センター 業務第1課 支払係
  • 1992年5月〜1993年3月まで育児休業取得
  • 在籍の課に復職
  • 社会保険業務センター 業務第1課 障害年金係
  • 1996年2月〜1997年3月まで育児休業取得
  • 在籍の課に復職
  • 社会保険業務センター 債権調査課
  • 社会保険業務センター 中央年金相談室 電話相談係
  • 社会保険業務センター 業務第2課 支払管理係

社会保険庁で2番目の
育児休業取得者になる

1991年7月に結婚し、10月から業務第1課 支払係に異動しました。各社会保険事務所で受け付けた届書が集約されるため、次々と届けられる請求書を審査して正確な年金額を給付する責任重大な業務でした。そして、当時は結婚と同時に女性は退職することが慣例であった時代もありましたが、先輩方が少しずつ道をひらいてくださったことで社会保険庁でも育児休業が始まり、私は2番目の取得者になりました。ただ、復職後も業務はとても忙しく目の前の届書を審査する日々。そんな時に同期の友人に「書類を処理するのは誰でもできるけど、生まれてくる子どもの母親はあなただけ」と言ってもらい、第2子の育児休業を取得した後も同じ職場の友人から「同じ保育園だから一緒に迎えに行ってあげるよ」と声をかけてもらえるなど、母親となった時にも温かく受け入れてくれる職場であったのはうれしかったです。

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2006年5月〜2012年3月

  • 社会保険業務センター 業務第2課 支払調整係
  • 支払部 再裁定ヘルプデスク

年金記録問題の真っ只中
係長やリーダーとして未処理解消を目指す

係長として初めて部下を持った矢先に、年金記録問題が明らかになりました。当時は9名ほどの係でしたが、約30万件もの年金支給額を再決定するためにはとても人手が足りず、全国から支援職員を募って年金再決定の事務に協力してもらい、未処理解消に努めました。私は支援職員に対する事務処理をレクチャーする講師を担当していましたが、役職者も参加してくださるなど振り返ると全国規模の貴重な出会いがあった時期です。
そして、日本年金機構発足と同時に全国からの再決定に関する照会業務を一手に引き受ける「再裁定ヘルプデスク」の初代リーダーに就任。立ち上げ期の難しさを痛感しました。

2012年4月〜2015年11月

  • 障害年金業務部
  • 渋谷年金事務所 お客様相談室(室長)

管理職になってから初めて年金事務所に配属となる

障害厚生年金の認定業務を担当することになり、認定医の先生に医学的な立場から話を伺うなど慌ただしい日々を過ごしていました。そんな時、子どもたちが高校生になっていたこともあり、上司から「子育ても一段落したのであれば、そろそろ管理職試験を受けてみたらどうだろう」と声をかけていただきました。専門性を高めていく選択肢もあったことから最初は悩みましたが、同期が自ら手を挙げて管理職になったことに刺激を受けて私も管理職を目指すようになり、2014年に渋谷年金事務所のお客様相談室長として赴任しました。実は、ここが私にとって初めての現場(年金事務所)勤務です。それまでは書類を相手にしていましたが、年金事務所はすべての中心が「人」であり何もかもが新鮮。お客様が困っていることを、これまでの経験と人脈を活かして解決するたびに対人業務を前向きに捉えるようになりました。

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2015年12月〜2022年3月

  • 再生プロジェクト推進室 未来戦略室(参事役)
  • 障害年金センター 認定第2グループ(グループ長)

組織ガバナンスが問題となる中
理事長直下の再生プロジェクト推進室に配属

中央年金センターの職員が使用する年金給付に関する各種届書のマニュアル作成を担当しました。本部は機構全体の方針を決める場で、いかに現場である年金事務所や中央年金センターが機能するか頭を巡らせましたが、私自身の業務に対する細部へのこだわりと業務全体の大局を見る視点、両方のバランスを見極めることの大切さを理解できたことや、一緒に考えてくれる頼もしい後輩職員のおかげで乗り越えられたと思います。
そして2019年からは障害年金センター 認定第2グループ長となり、地域格差のあった障害認定業務を平準化する業務に携わりました。全国で統一した基準で年金を裁定できるようになった時は、公務としての公平性を達成できたとうれしく感じました。

2022年4月〜

  • 日田年金事務所(所長)

日田年金事務所長として地域に根ざした活動に従事

現在は、大分県の日田年金事務所長を務めています。単身赴任となり家族と離れることになりましたが、実家に近い年金事務所を希望していましたので配慮してもらいました。業務面では職員の満足度が上がるとお客様満足度も上がると考え、職員が気持ちよく働けるように「褒めて伸ばす」「感謝して伸ばす」といった気配りを怠らないよう心がけています。また、各種事業には目標があり、事業実績向上、目標達成は組織や年金制度に対するお客様からの信頼度が上がることにつながりますので、リーダーシップを取りながら的確な判断や戦略を練り、職員と一緒に結果に結びつける達成感を味わいたいです。

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MESSAGE日本年金機構で働く魅力とは

全国に裾野を張った組織として
長く働きたい方におすすめです。

働き方改革や女性活躍の促進などで「残業時間削減」「休暇制度の見直し」に力を入れて取り組んでいますので、家庭と仕事を両立しながら長く勤めたい方におすすめです。私も含めてそのような状況下で仕事を続けてきた先輩方が大勢います。さまざまな経験から一緒に寄り添って味方になってくれる環境であることは間違いありません。また、キャリアアップしたい方にもおすすめです。私のある同期は、「九州といえば自分と言われる存在になる!」という目標を掲げていましたが、有言実行し、今では関東や日本全体を俯瞰できる立場に昇りつめました。真摯に向き合って仕事をしているうちに自分が目的としていたゴールの先を見せてくれる職場です。